あなどれない、読書の楽しみ

最近、活字離れがさらにひどくなっていると聞きます。私達の世代もそう言われてきましたが、それでも読書感想文の提出が宿題であり、読書の習慣をつけさせてくれました。それが今になって役立っているのです。

読書はお金がかからない

まず、読書はあまりお金がかかりません。もちろんハードカバーの本は1500円から2000円くらいするものもあります。しかし、文庫本であれば高くて800円くらい。さらに古本屋やブックオフなどで買えば、定価の半額くらいで買うことができます。2000円もあれば、4.5冊文庫本を買うことができるのです。

1冊読むのに例えば2日としても、本代で月6000円もかからないでしょう。お金のかからない趣味ですよね。これがギャンブルや車、ゴルフなどだと一桁ちがうはずです。まずはおおきなメリットですよね。

ストレス解消になる

奥田英朗という小説家をご存じでしょうか?「空中ブランコ」や「イン・ザ・プール」などが代表作です。展開の早さ、話のわかりやすさ、軽妙な文体が特徴。どれも読みやすいものばかりです。

しかも終わりはハッピーエンドです。ただのハッピーエンドではありません。世の中の大変さはありつつ、でも「明日からまたがんばろう」そう思えるような終わり方なのです。たぶん、よむだけで癒される人もいるのではないでしょうか?

現実の大変さは変わっていないのですが、気持ちが変わるだけで現実が明るくなる。通勤途中で読んでいるとつい微笑んでしまうような小説ばかりです。短編集も多く、職場や人間関係の悩みを解決するような内容が多いので、職場のことで悩んでいる人にもおすすめです。代表作の空中ブランコには、精神科医が出てきます。これがまた面白く、スカッとすることうけあいです。

ドロドロした世界を堪能できる

逆のバージョンもアリです。例えば桜木紫乃。思い切りドロドロとした現実を描いています。努力しても報わらない人。虐げられる人の苦しさ。釧路を舞台にした作品が多いので、凍てついた印象がそれを強調します。

何がいいかというと「小説のなかよりも、今の現実の方がマシだよなあ」「こんなところで頑張っている人もいるんだから、自分もまだやれる」暗い小説をよむと、逆に元気がでたりするものです。しかも、桜木紫乃の小説の終わり方は、決してハッピーエンドではないのですが、人の強さが感じられるものになっているのです。DVDになっている作品もあるので、試しに見てみるのもいいと思います。

穏やかな気持ちになれる作品が多い

読みやすさ、読後のさわやかさで言うならば三浦しをんもおすすめです。内容も刺激は少ないのですが、ひたむきに生きる人の応援歌的な小説が多いです。「舟を編む」は有名ですよね。夢を追って頑張っている人のひたむきさ、一途さは、読んでいて気持ちがいいものです。現実ではあまり味わえないさわやかさにひたれるでしょう。

お決まりが気持ちいい

最後に池井戸潤。これはお決まりのパターンが気持ちいい。弱小企業が知恵をしぼり、大企業を打倒する。一度は「モウダメ」と思わせておいて、最後には大どんでん返しがある。ジャイアントキリングの金字塔です。飽きさせない展開。数々の名言。そしてあきらめない人たちの絆。今の社会で失われつつある、頑張っているひとへ贈る小説です。最新作では「陸王」という小説が人気です。ちょっと長い小説ですが読んで損はない小説だと思います。

どんな小説でも明日への元気につながるならば、読書は素敵な趣味ですよね。

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